第648話:キャラメルの口

ヴァカンスボーテ

馴染みのない本屋をぶらついていると平山夢明の単行本が平積みに。
タイトルは「デブを捨てに」4編の短編小説集だ。
早速開いてみる。

第一話「インチキ小僧」・・・腹を空かした男が森永のミルクキャラメルを万引きする。朝青龍似の女店主に見つかりビンタを食らう。その後解放される。
オレンジのパッケージから銀色の包みを一粒取り出し、口へ運ぶ。
「うまい・・・」とつぶやく。

僕は本を閉じ近くのコンビニへ。森永のミルクキャラメルを見つける。
早速買って口に入れる。「30年ぶりか、確かにうまい」

キャラメルの口で信号待ちをしていた。
100円玉が落ちていた。拾って目の前の交番へ。
警官に「権利は放棄されますか」と言われたので「はい」と答えた。

口も心も幸せになった。

皆さま、今日も素晴らしい1日を!!

以上、
ウノシュージ